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第3章 – 12日目 – 痔の薬、泌尿器用薬

トイレに座る女性

登録販売者試験に合格するために独学で学ばれてる方にも
分かりやすく解説とポイントを押さえていきます。
過去問題から作成したテストもあります。
さぁ、合格目指して頑張っていきましょう。

バラとウサギさん

今回は痔の薬、泌尿器用薬について学習していくよ

目次

1 痔の薬

1)痔の発症と対処、痔疾用薬の働き

痔は、肛門付近の血管がうっ血し、肛門に負担がかかることによって生じる肛門の病気の総称で、その主な病態としては、痔核、裂肛、痔瘻じろうがあります。

  • 痔核
  • 裂肛
  • 痔瘻じろう
痔核

痔核は、肛門に存在する細かい血管群が部分的に拡張し、肛門内にいぼ状の腫れが生じたもので、一般に「いぼ痔」と呼ばれます便秘や長時間同じ姿勢でいる等、肛門部に過度の圧迫をかけることが、痔核を生じる主な要因とされます。

内痔核

直腸粘膜と皮膚の境目となる歯状線より上部の、直腸粘膜にできた痔核を内痔核と呼びます。直腸粘膜には知覚神経が通っていないため、自覚症状が少ないことが特徴です。

外痔核

歯状線より下部の、肛門の出口側にできた痔核を外痔核と呼びます。内痔核と異なり、排便と関係なく、出血や患部の痛みを生じます

脱肛

排便時に、肛門から成長した痔核がはみ出る脱肛、出血等の症状が現れます。

裂肛れっこう

裂肛は、肛門の出口からやや内側の上皮に傷が生じた状態であり、一般に、「切れ痔」(又は「裂け痔」)と呼ばれます。裂肛は、便秘等により硬くなった糞便を排泄する際や、下痢の便に含まれる多量の水分が肛門の粘膜に浸透して炎症を起こしやすくなった状態で、勢いよく便が通過する際に粘膜が傷つけられることで生じます。

痔瘻じろう

痔瘻じろうは、肛門内部に存在する肛門腺窩と呼ばれる小さなくぼみに糞便の滓が溜まって炎症・化膿を生じた状態で、体力低下等により抵抗力が弱まっているときに起こりやすいです。炎症・化膿が進行すると、肛門周囲の皮膚部分から膿が溢れ、その膿により周辺部の皮膚がかぶれ、赤く腫れて激痛を生じます。

痔の種類

痔は、肛門部に過度の負担をかけることやストレス等により生じる生活習慣病です。長時間座るのを避け、軽い運動によって血行を良くすることが痔の予防につながります。また、食物繊維の摂取を心がける等、便秘を避けることや香辛料などの刺激性のある食べ物を避けることなども痔の予防に効果的です。

一般用医薬品の痔疾用薬には、肛門部又は直腸内に適用する外用薬(外用痔疾用薬)内服して使用する内用薬(内用痔疾用薬)があります。いずれもその使用と併せて、痔を生じた要因となっている生活習慣の改善等が図られることが重要です。

外用痔疾用薬

痔核又は裂肛による痛み、痒み、腫れ、出血等の緩和、患部の消毒を目的とする坐剤、軟膏剤又は外用液剤です。

内用痔疾用薬

比較的緩和な抗炎症作用血行改善作用のほか、瀉下・整腸成分が配合されたもので、外用痔疾用薬と併せて用いると効果的です

2)代表的な配合成分等、主な副作用

外用痔疾用薬

外用痔疾用薬は局所に適用されるものですが、坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合があります。

(a) 局所麻酔成分

局所麻酔成分は、皮膚や粘膜などの局所に適用されると、その周辺の知覚神経に作用して刺激の神経伝導を可逆的に遮断する作用を示します。痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的としてリドカイン、リドカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル、ジブカイン塩酸塩、プロカイン塩酸塩等の局所麻酔成分が用いられます。

  • リドカイン※ 
  • リドカイン塩酸塩※
  • アミノ安息香酸エチル※
  • ジブカイン塩酸塩※
  • プロカイン塩酸塩

※リドカイン、リドカイン塩酸塩、アミノ安息香酸エチル又はジブカイン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏では、まれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)を生じることがあります。

バラとウサギさん

可逆性とは「もとに戻ることが出来る」という意味です

(b) 鎮痒ちんよう成分
① 抗ヒスタミン成分

痔に伴う痒みを和らげることを目的として、ジフェンヒドラミン塩酸塩、ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミンマレイン酸塩等の抗ヒスタミン成分が配合されている場合があります。

  • ジフェンヒドラミン塩酸塩
  • ジフェンヒドラミン
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩等

外用薬で用いられる抗ヒスタミン成分に関する出題については、Ⅹ(皮膚に用いる薬)を参照して。
ジフェンヒドラミン塩酸塩又はジフェンヒドラミンが配合された坐剤及び注入軟膏における留意点に関する出題については、Ⅶ(内服アレルギー用薬)を参照して

② 局所刺激成分
熱感刺激

局所への穏やかな刺激によって痒みを抑える効果を期待して、熱感刺激を生じさせるクロタミトンが配合されている場合があります。

冷感刺激

冷感刺激を生じさせるカンフル、ハッカ油(シソ科ハッカの地上部を水蒸気蒸留して得た油を冷却、固形分を除去した精油)、メントール等が配合されている場合があります

  • カンフル
  • ハッカ油
  • メントール
(c) 抗炎症成分
① ステロイド性抗炎症成分

痔による肛門部の炎症や痒みを和らげる成分として、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、プレドニゾロン酢酸エステル等のステロイド性抗炎症成分が配合されている場合があります。

  • ヒドロコルチゾン酢酸エステル
  • プレドニゾロン酢酸エステル

ステロイド性抗炎症成分を含有する医薬品に共通する留意点等に関する出題については、
Ⅹ(皮膚に用いる薬)を参照して

ステロイド性抗炎症成分が配合された坐剤及び注入軟膏では、その含有量によらず長期連用を避ける必要があります

② グリチルレチン酸

比較的緩和な抗炎症作用を示す成分として、グリチルレチン酸が配合されている場合があります。グリチルレチン酸はグリチルリチン酸が分解されてできる成分で、グリチルリチン酸と同様に作用します。

(d) 組織修復成分

痔による肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して、アラントイン、アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)のような組織修復成分が用いられます。

  • アラントイン
  • アルミニウムクロルヒドロキシアラントイネート(別名アルクロキサ)
(e) 止血成分
① アドレナリン作動成分

血管収縮作用による止血効果を期待して、テトラヒドロゾリン塩酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、エフェドリン塩酸塩、ナファゾリン塩酸塩等のアドレナリン作動成分が配合されていることがあります。

  • テトラヒドロゾリン塩酸塩
  • メチルエフェドリン塩酸塩
  • エフェドリン塩酸塩
  • ナファゾリン塩酸塩
メチルエフェドリン塩酸塩について
  • メチルエフェドリン塩酸塩が配合された坐剤及び注入軟膏については、交感神経系に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等にも影響を生じることが考えられ、心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人では、症状を悪化させるおそれがあり、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである
  • 高齢者では、心臓病や高血圧、糖尿病の基礎疾患がある場合が多く、また、一般的に心悸亢進や血圧上昇、血糖値上昇を招きやすいので、使用する前にその適否を十分考慮し、使用する場合にはそれらの初期症状等に常に留意する等、慎重な使用がなされることが重要である。
収斂保護止血成分

粘膜表面に不溶性の膜を形成することによる、粘膜の保護・止血を目的として、タンニン酸、酸化亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、卵黄油等が配合されている場合があります。タンニン酸については、ロートエキス・タンニン坐剤や複方ロートエキス・タンニン軟膏のように、鎮痛鎮痙作用を示すロートエキスと組み合わせて用いられることもあります。

  • タンニン酸
  • 酸化亜鉛
  • 硫酸アルミニウムカリウム
  • 卵黄油
(f) 殺菌消毒成分

痔疾患に伴う局所の感染を防止することを目的として、クロルヘキシジン塩酸塩、セチルピリジニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物、デカリニウム塩化物、イソプロピルメチルフェノール等の殺菌消毒成分が配合されている場合があります。

  • クロルヘキシジン塩酸塩
  • セチルピリジニウム塩化物
  • ベンザルコニウム塩化物
  • デカリニウム塩化物
  • イソプロピルメチルフェノール

セチルピリジニウム塩化物、ベンザルコニウム塩化物、デカリニウム塩化物の殺菌消毒作
用に関する出題については、Ⅷ(鼻に用いる薬)を参照

クロルヘキシジン塩酸塩、イソプロピルメチルフェノールの殺菌消毒作用に関する出題に
ついては、Ⅹ(皮膚に用いる薬)を参照して作成のこと。

(g) 生薬成分
  • シコン
  • セイヨウトチノミ
① シコン

ムラサキ科のムラサキの根を基原とする生薬で、新陳代謝促進殺菌、抗炎症等の作用を期待して用いられます。口内炎用薬(外用)では組織修復促進、抗菌等の作用を期待して用いられます。

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
最近 公演時に 新人が退社 こうなったら 公金で 組織修復
殺菌 抗炎症 新陳代謝 口内炎 抗菌 組織修復

② セイヨウトチノミ(セイヨウトチノキ種子)

トチノキ科のセイヨウトチノキ(マロニエ)の種子を基原とする生薬で、血行促進、抗炎症等の作用を期待して用いられます。

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
西洋風 公演ショー 結構いい
セイヨウトチノミ 抗炎症 血行促進

(h) その他:ビタミン成分

肛門周囲の末梢血管の血行を改善する作用を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)傷の治りを促す作用を期待してビタミンA油等が配合されている場合があります。

  • ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)
  • ビタミンA油

内用痔疾用薬

内用痔疾用薬は、生薬成分を中心として、以下のような成分を組み合わせて配合されています。

(a) 生薬成分
  • センナ
  • ダイオウ
  • カンゾウ
  • ボタンピ
  • トウキ
  • サイコ
  • オウゴン
  • セイヨウトチノミ
  • カイカ
  • カイカク
① オウゴン、セイヨウトチノミ

オウゴンはシソ科のコガネバナの周皮を除いた根を基原とする生薬、セイヨウトチノミはトチノキ科のセイヨウトチノキ(マロニエ)の種子を用いた生薬で、いずれも主に抗炎症作用を期待して用いられます。

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
オウゴン
黄金は 7時(ナナジ)の 方向の 公園に
オウゴン 内用痔疾用薬 芳香 抗炎症

バラとウサギさん

セイヨウトチノミの語呂合わせは外用薬痔疾用薬を見てね。

② カイカ、カイカク

カイカはマメ科のエンジュの 蕾を基原とする生薬、カイカクはマメ科のエンジュの成熟果実を基原とする生薬で、いずれも主に止血効果を期待して用いられます。

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
改革効果で 止血
カイカ、カイカク 止血効果

(b) 止血成分

カルバゾクロムは、毛細血管を補強、強化して出血を抑える働きがあるとされ、止血効果を期待して配合されている場合があります。

(c) その他:ビタミン成分

肛門周囲の末梢血管の血行を促して、うっ血を改善する効果を期待してビタミンE(トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールコハク酸エステル等)が配合されている場合があります。

漢方処方製剤

  • 乙字湯おつじとう
  • 芎帰膠艾湯きゅうききょうがいとう
乙字湯おつじとう

体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。

まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られています。短期間の使用に限られるものでないが、切れ痔、便秘に用いる場合には、5~6日間服用して症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要です。

カンゾウ ダイオウ

バラとウサギさん

いぼ痔、切れ痔は乙字湯のキーワードです。
おつじとう → おつぢ→ おつ痔 → いぼ痔、切れ痔を連想しよう

芎帰膠艾湯きゅうききょうがいとう

体力中等度以下で冷え症で、出血傾向があり胃腸障害のないものの痔出血、貧血、月経異常・月経過多・不正出血、皮下出血に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。

短期間の使用に限られるものでないが、1週間位服用して症状の改善がみられないときは、いったん使用を中止して専門家に相談がなされるなどの対応が必要です。

カンゾウ

バラとウサギさん

痔出血は芎帰膠艾湯のキーワードです。
急遽 時間だし 出欠取るか
芎帰膠艾湯 痔 出血

3)相互作用、受診勧奨

相互作用

外用痔疾薬のうち坐剤及び注入軟膏については、成分の一部が直腸で吸収されて循環血流中に入り、内服の場合と同様の影響を生じることがあります。そのため、痔疾用薬の成分と同種の作用を有する成分を含む内服薬や医薬部外品、食品等が併用されると、効き目が強すぎたり、副作用が現れやすくなることがあります。

受診勧奨

一般の生活者においては、痔はその発症部位から恥ずかしい病気として認識されている場合が多く、不確かな情報に基づく誤った対処がなされたり、放置して症状を悪化させてしまうことがあります。
肛門部にはもともと多くの細菌が存在しています、肛門の括約筋によって外部からの細菌の侵入を防いでおり、血流量も豊富なため、それらの細菌によって感染症を生じることはあまりありません。しかし、痔の悪化等により細菌感染が起きると、異なる種類の細菌の混合感染が起こり、膿瘍や痔瘻を生じて周囲の組織に重大なダメージをもたらすことがあります。これらの治療には手術を要することもあり、すみやかに医療機関を受診し、専門医の診療を受ける必要があります。

痔になっても恥ずかしがらずに放置なんてしちゃダメだよ

過去問にチャレンジ

次の記述は、外用痔疾用薬及びその配合成分に関するものである。以下の記述の正誤を答えよ。

  • 坐剤及び注入軟膏は、局所に適用されるものであるため、全身的な影響を考慮する必要はない。
  • アミノ安息香酸エチルは、局所麻酔成分として痔に伴う痛み・痒みを和らげることを目的として用いられる。
  • ジフェンヒドラミンは、痔に伴う痒みを和らげることを目的として用いられる。
  • セチルピリジニウム塩化物は、肛門部の創傷の治癒を促す効果を期待して配合される組織修復成分である
解答と解説

(1)×   :坐剤及び注入軟膏では、成分の一部が直腸粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。   
(2)〇    
(3)〇      
(4)×   :セチルピリジニウム塩化物は殺菌消毒成分です。     

2 その他の泌尿器用薬

1)代表的な配合成分等、主な副作用

(a) 尿路消毒成分

  • ウワウルシ
ウワウルシ

ウワウルシ(ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬)は、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられます。

日本薬局方収載のウワウルシは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられます。

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
くまも 漆 利用して ニョロニョロ 殺菌
クマコケモモ ウワウルシ 利尿作用 尿路 殺菌

(b) 利尿成分

  • カゴソウ
  • キササゲ
  • サンキライ
  • ソウハクヒ
  • モクツウ
  • ブクリョウ
カゴソウ

シソ科のウツボグサの花穂を基原とする生薬日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられます。

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
カゴと ツボ 利用して 罪悪感
カゴソウ ウツボグサ 利尿作用 残尿感

キササゲ

ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とする生薬

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
利尿薬を ささげるよ
利用作用 キササゲ

サンキライ

ユリ科のSmilax glabra Roxburgh の塊茎を基原とする生薬

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
利用されて 嫌いになる
利用作用 サンキライ

ソウハクヒ

クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
マグマで 利用されて 顔面蒼白
マグワ 利用作用 ソウハクヒ

モクツウ

アケビ科のアケビ又はミツバアケビの蔓性の茎を、通例、横切りしたものを基原とする生薬

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
明けに 尿がでなくても 苦痛
アケビ 利用作用 モクツウ

ブクリョウ

サルノコシカケ科のマツホドの菌核で、通例、外層をほとんど除いたものを基原とする生薬
利尿、健胃、鎮静等の作用を期待して用いられます

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
サルも フグ料理で 胃も リラックス
サルノコシカケ科 ブクリョウ 健胃 鎮静

漢方処方製剤

  • 牛車腎気丸ごしゃじんきがん
  • 八味地黄丸はちみじおうがん
  • 六味丸ろくみがん
  • 猪苓湯ちょれいとう
  • 竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとう
牛車腎気丸ごしゃじんきがん

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒ゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、胃部不快感、腹痛、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。

まれに重篤な副作用として、肝機能障害、間質性肺炎を生じることが知られています。

バラとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
牛車は もう(尿)減少 
牛車腎気丸 尿量減少

八味地黄丸はちみじおうがん

体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、痒み、排尿困難、残尿感、夜間尿、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり、頭重、耳鳴り)、軽い尿漏れに適すとされるが、胃腸の弱い人、下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢の副作用が現れるおそれがあるため使用を避ける必要があり、また、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、のぼせ、動悸等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。

バラとウサギさん

八味地黄丸では「多尿、尿漏れ」というキーワードがあり、牛車腎気丸にはこれがありません。

六味丸ろくみがん

体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、頻尿、むくみ、痒み、夜尿症、しびれに適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、腹痛、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。

バラとウサギさん

尿量減少又は多尿で手足にほてりがキーワード

語呂合わせで覚えよう!
六手先の ホテルで 尿
六味丸 手足のほてり 尿量減少又は多尿

猪苓湯ちょれいとう

体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。

バラとウサギさん

泌尿器用薬の漢方処方製剤の中で唯一の「体力にかかわらず」で 排尿異常がキーワードになります。

語呂合わせで覚えよう!
ちょっと イノシシが 徘徊異常 
猪苓湯 排尿異常

竜胆瀉肝湯りゅうたんしゃかんとう

体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁りこしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。

カンゾウ

バラとウサギさん

尿の濁り、おりものがキーワード

語呂合わせで覚えよう!
竜さん 檻に入って もうこりごり
竜胆瀉肝湯 おりもの 尿の濁り

覚え方

①尿量減少の記載があるか確認しましょう
 尿量減少の記載なし
  猪苓湯   :体力に関わらず使用でき、排尿異常
  竜胆瀉肝湯 :尿の濁り、こしけ(おりもの)

 尿量減少の記載あり
 ↓
②多尿の記載があるか確認しましょう
 多尿の記載なし
  牛車腎気丸

 多尿の記載あり
  六味丸   :手足のほてり
  八味地黄丸 :高血圧に伴う随伴症状、軽い尿漏れ

2)相互作用、受診勧奨

受診勧奨

残尿感や尿量減少は一時的な体調不良等によるもののほか、泌尿器系の疾患における自覚症状としても現れる。例えば、膀胱炎や前立腺肥大などによっても、そうした症状が起こることがあるが、その場合、一般用医薬品によって対処することは適当でありません。

過去問にチャレンジ

泌尿器用薬として用いられる生薬成分に関する以下の記述の正誤を答えよ。

  • ウワウルシは、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
  • カゴソウは、利尿作用を期待して用いられる。
  • キササゲは、利尿作用を期待して用いられる。
  • モクツウは、利尿作用を期待して用いられる
解答と解説

(1)〇   
(2)〇        
(3)〇      
(4)〇   

バラとウサギさん

お疲れさまでした。
長時間同じ姿勢を続けることで肛門周囲に圧力がかかりやすくなります。定期的に立ち上がり、休憩を取るようにしましょうね。

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