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第3章
第3章 – 13日目 – 婦人薬
1)適用対象となる体質・症状 女性の月経は、子宮の内壁を覆っている膜(子宮内膜)が剥がれ落ち、血液(経血)と共に排出される生理現象で、一生のうち妊娠可能な期間に、妊娠期間中などを除き、ほぼ毎月、周期的に起こります。月経周期は、個人差があり、約21日~40日と幅があります。種々のホルモンの複雑な相互作用によって調節されており、視床下部や下垂体で産生されるホルモンと、卵巣で産生される女性ホルモンが月経周期に関与します。 加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な期間が終了することを閉経といいます。閉経の前後には、更年期(閉経周辺期)と呼ばれる移行的な時期があり、体内の女性ホルモンの量が大きく変動することがあります。 -
第3章
第3章 – 9日目 – 胃腸鎮痛鎮痙薬、浣腸薬、駆除薬
1)代表的な鎮痙成分、症状を抑える仕組み、主な副作用 急な胃腸の痛みは、主として胃腸の過剰な動き(痙攣)によって生じます。消化管の運動は副交感神経系の刺激によって亢進し、また、副交感神経系は胃液分泌の亢進にも働きます。そのため、副交感神経の伝達物質であるアセチルコリンと受容体の反応を妨げることで、その働きを抑える成分(抗コリン成分)が、胃痛、腹痛、さしこみ(疝痛、 癪)を鎮めること(鎮痛鎮痙)のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられます。 -
第3章
第3章 – 2日目 – 2 解熱鎮痛薬
1)痛みや発熱が起こる仕組み、解熱鎮痛薬の働き 痛みは病気や外傷などに対する警告信号として、また、発熱は細菌やウイルス等の感染等に対する生体防御機能の一つとして引き起こされる症状です。ただし、月経痛(生理痛)などのように、必ずしも病気が原因とは言えない痛みもあります。
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