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第3章 – 6日目 – 口腔咽喉薬, 含嗽薬

うがいする親子

登録販売者試験に合格するために独学で学ばれてる方にも
分かりやすく解説とポイントを押さえていきます。
過去問題から作成したテストもあります。
さぁ、合格目指して頑張っていきましょう。

ひまわりとウサギさん

今回は口腔咽喉薬, 含嗽薬について学習していくよ

目次

2 口腔咽喉薬、うがい薬(含嗽薬)

口腔咽喉薬

口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、トローチ剤やドロップ剤のほか、口腔内に噴霧又は塗布して使用する外用液剤があります。殺菌消毒成分が配合され、口腔及び咽頭の殺菌・消毒等を目的とする製品もあります。鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていません。

含嗽薬がんそうやく

含嗽薬は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的として、用時水に希釈又は溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする外用液剤です。

これらのほか、胸部や喉の部分に適用することにより、有効成分が体温により暖められて揮散し、吸入されることで鼻づまりやくしゃみ等のかぜに伴う諸症状の緩和を目的とする外用剤(塗り薬又は貼り薬)があるが、現在のところ、医薬品となっている製品はなく、いずれも医薬部外品(鼻づまり改善薬)として製造販売されています

口腔咽喉薬・含嗽薬に関する一般的な注意事項
  • トローチ剤やドロップ剤は、有効成分が口腔内や咽頭部に行き渡るよう、口中に含み、噛かまずにゆっくり溶かすようにして使用されることが重要であり、噛み砕いて飲み込んでしまうと効果は期待できない
  • 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい。
  • 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。一般的に、薬液を10~20mL 程度口に含み、顔を上向きにして咽頭の奥まで薬液が行き渡るようにガラガラを繰り返してから吐き出し、それを数回繰り返すのが効果的なうがいの仕方とされる。
  • 含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすい
  • 口腔咽喉薬・含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。特に、口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、刺激感等が現れやすいほか、循環血流中への移行による全身的な影響も生じやすくなる。

1)代表的な配合成分等、主な副作用

一般用医薬品の口腔咽喉薬や含嗽薬には、咽頭部の炎症を和らげる成分、殺菌消毒成分等を組み合わせて配合されています。なお、有効成分が生薬成分、グリチルリチン酸二カリウム、セチルピリジニウム塩化物等のみからなる製品で、効能・効果が「痰、喉の炎症による声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み、喉の腫れ、口腔内や喉の殺菌・消毒・洗浄又は口臭の除去」の範囲に限られるものについては、医薬部外品として扱われています。

(a) 炎症を和らげる成分(抗炎症成分)

声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的として、グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸等の抗炎症成分が用いられます。

  • グリチルリチン酸二カリウム
  • トラネキサム酸

炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して、アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)が配合されている場合もあります。

  • アズレンスルホン酸ナトリウム(水溶性アズレン)

(b) 殺菌消毒成分

口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として、セチルピリジニウム塩化物、デカリニウム塩化物、ベンゼトニウム塩化物、ポビドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、クロルヘキシジングルコン酸塩、クロルヘキシジン塩酸塩、チモール等が用いられます。

ヨウ素系殺菌消毒成分
  • ポビドンヨード
  • ヨウ化カリウム
  • ヨウ素
その他の殺菌消毒成分
  • セチルピリジニウム塩化物
  • デカリニウム塩化物
  • ベンゼトニウム塩化物
  • クロルヘキシジングルコン酸塩
  • クロルヘキシジン塩酸塩
  • チモール
使用時の注意点
  • ヨウ素系殺菌消毒成分又はクロルヘキシジングルコン酸塩若しくはクロルヘキシジン塩酸塩が配合されたものでは、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重篤な副作用を生じることがある。これらの成分に対するアレルギーの既往歴がある人では、使用を避ける必要がある。
  • ヨウ素系殺菌消毒成分が口腔内に使用される場合、結果的にヨウ素の摂取につながり、甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性がある。バセドウ病橋本病などの甲状腺疾患の診断を受けた人では、その治療に悪影響(治療薬の効果減弱など)を生じるおそれがあるため、使用する前にその適否につき、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。
  • 妊娠中に摂取されたヨウ素の一部は血液-胎盤関門を通過して胎児に移行するため、長期間にわたって大量に使用された場合には、胎児にヨウ素の過剰摂取による甲状腺機能障害を生じるおそれがある。
  • 摂取されたヨウ素の一部が乳汁中に移行することも知られており、母乳を与える女性では、同様に留意される必要がある。
  • ヨウ素系殺菌消毒成分については、口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐きけ)、不快感の副作用が現れることがある。
  • ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
  • クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬については、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある

(c) 局所保護成分

グリセリン

喉の粘膜を刺激から保護する成分として配合

複方ヨード・グリセリン

日本薬局方収載の複方ヨード・グリセリンは、グリセリンにヨウ化カリウム、ヨウ素、ハッカ水、液状フェノール等を加えたもので、喉の患部に塗布して殺菌・消毒に用いられます

(d) 抗ヒスタミン成分

クロルフェニラミンマレイン酸塩

咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として、口腔咽喉薬にクロルフェニラミンマレイン酸塩のような抗ヒスタミン成分が配合されている場合があります。この場合、鎮咳去痰薬のように、咳に対する薬効を標榜することは出来ません

咽頭における局所的な作用を目的として配合されるが、結果的に抗ヒスタミン成分を経口的に摂取することとなり、内服薬と同様な副作用が現れることがあります。

(e) 生薬成分

① ラタニア

クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられます。

ひまわりとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
ラザニア アツアツで のどひきしめ
ラタニア 炎症    咽頭粘膜引き締め(収斂)作用

② ミルラ

カンラン科のミルラノキ等の植物の皮部の傷口から流出して凝固した樹脂を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用のほか、抗菌作用も期待して用いられます

ひまわりとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
ミイラも 公金で のど引き締め
ミルラ 抗菌作用 咽頭粘膜引き締め(収斂)作用

③ その他

芳香による清涼感等を目的として下記の生薬から精油成分が配合されている場合があります。

  • ハッカ 
    シソ科のハッカの地上部を基原とする生薬
  • ウイキョウ
    セリ科のウイキョウの果実を基原とする生薬
  • チョウジ
    フトモモ科のチョウジの 蕾を基原とする生薬
  • ユーカリ
    フトモモ科のユーカリノキ又はその近縁植物の葉を基原とする生薬
ひまわりとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
ハッカキャンディ いい香り 冷たくて のど清涼感
ハッカ 芳香 冷感刺激 清涼感

ひまわりとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
ウィ~今日も のど清涼感 いい香り
ウイキョウ 清涼感 芳香

ひまわりとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
公園で 最強の いいカードに チェンジ しよう いいかな
抗炎症 細菌 胃の健胃 チョウジ 歯槽膿漏 いい香り

ひまわりとウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
床(ユカ) 冷たい 涼しい
ユーカリ 冷感刺激 清涼感

漢方処方製剤

主として喉の痛み等を鎮めることを目的として

  • 桔梗湯ききょうとう
  • 駆風解毒散くふうげどくさん駆風解毒湯くふうげどくとう
  • 白虎加人参湯びゃっこかにんじんとう
  • 響声破笛丸きょうせいはてきがん 
桔梗湯ききょうとう

体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳がでるものの扁桃炎扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされるます

短期間の使用に限られるものでないが、5~6回服用しても症状の改善がみられない場合には、扁桃炎や扁桃周囲炎から細菌等の二次感染を生じている可能性もあるので(特に、高熱を伴う場合)、漫然と使用を継続せずにいったん使用を中止して、医師の診療を受けるなどの対応が必要です。

カンゾウ

月見団子なウサギさん

のどの痛みの改善に使われる漢方では、駆風解毒酸・駆風解毒湯があるありますが、違いとしては、桔梗湯にのみ「ときに咳がでるものの」という記載があります

語呂合わせで覚えよう!
桔梗は 奇跡の 桃
桔梗湯 咳 扁桃炎

駆風解毒散くふうげどくさん駆風解毒湯くふうげどくとう

体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛む扁桃炎扁桃周囲炎に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。水又はぬるま湯に溶かしてうがいしながら少しずつゆっくり服用するのを特徴とし、駆風解毒湯のトローチ剤もあります。

短期間の使用に限られるものでないが、5~6回服用しても症状の改善がみられない場合には、扁桃炎や扁桃周囲炎から細菌等の二次感染を生じている可能性もあるので(特に、高熱を伴う場合)、漫然と使用を継続せずにいったん使用を中止して、医師の診療を受けるなどの対応が必要です。

カンゾウ

月見団子なウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
工夫して 桃に 毒をいれて ばれる
駆風解毒散くふうげどくさん駆風解毒湯くふうげどくとう 扁桃炎 腫れる

白虎加人参湯びゃっこかにんじんとう

体力中等度以上で、熱感口渇が強いものの喉の渇きほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。比較的長期間(1ヶ月位)服用されることがあります。

カンゾウ

月見団子なウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
白虎も 熱さで  ほてり 口が渇いて 皮膚がかゆい
白虎加人参湯 熱感 ほてり 口渇が強いものの喉の渇き 皮膚のかゆみ

響声破笛丸きょうせいはてきがん

体力に関わらず使用できます。しわがれ声、咽喉不快に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされます。なお、短期間の使用に限られるものでないが、漫然と使用を継続することは避け、5~6日間使用して症状の改善がみられない場合には、いったん使用を中止して専門家に相談がなされることが望ましいです。

カンゾウ ダイオウ

月見団子なウサギさん

語呂合わせで覚えよう!
響く声で 大音量で 歌ったら しわがれ声
響声破笛丸 ダイオウ しわがれ声

ひまわりとウサギさん

ポイントは白虎加人参湯以外【体力に関わらず】です。
そのため、白虎加人参湯がよく出題されることも多いよ。

2)相互作用、受診勧奨

相互作用

ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンC等の成分と反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われるため、ヨウ素系殺菌消毒成分が配合された含嗽薬では、そうした食品を摂取した直後の使用や混合は避けることが望ましいです

受診勧奨

飲食物を飲み込むときに激しい痛みを感じるような場合には、扁桃蜂巣炎(扁桃の回りの組織が細菌の感染により炎症を起こした状態)や扁桃膿瘍(扁桃の部分に膿が溜まった状態)などを生じている可能性もあり、早期に医師の診療を受けるなどの対応が必要です。

声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み等の症状は、かぜの症状の一部として起こることが多く、通常であれば、かぜの寛解とともに治まる。喉を酷使したりしていないにもかかわらず症状が数週間以上続く場合には、喉頭癌等の重大な疾患が原因となっている可能性もあるので、医師の診療を受けるなどの対応が必要です。

過去問にチャレンジ

次の記述は、口腔咽喉薬及び含嗽薬に関するものである。正誤を答えよ。

  • 噴射式の液剤は、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く息を吐きながら噴射することが望ましい。
  • グリチルリチン酸二カリウムは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的として用いられる。
  • デカリニウム塩化物は、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合されている場合がある。
  • クロルヘキシジングルコン酸塩が配合された含嗽薬は、口腔内に傷やひどいただれのある人では、強い刺激を生じるおそれがあるため、使用を避ける必要がある。
解答と解説

(1)〇   
(2)×   :グリチルリチン酸二カリウムは、声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み又は喉の腫れの症状を鎮めることを目的とする抗炎症成分です。     
(3)×   :デカリニウム塩化物は、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えることを目的とする殺菌消毒成分です。   
(4)〇     

月見団子なウサギさん

お疲れさまでした。
今回は口腔咽喉薬、含嗽薬についてでした。風邪予防にうがいは大事だよね。風邪ひいて会えなくなったら寂しいからひいちゃだめだよ。
では、次回会おうね。

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